おれ、会社(ニッカ)を定年退職して七年たつけど、まだ現役のころに造った原酒が樽(たる)いっぱいに詰まっている。お客に出す時は「わが子を嫁に出す気持ち」っていうのかな。
去年の二月、工場長から「原酒を売ってくれないか」と頼まれた。いいよ、ってOKしたんだ。自分の手掛けた酒を売るのは、張り合いあるってもんだ。去年のさっぽろ雪まつりに試験的に売り出したら、新聞に紹介されたおかげでずいぶん有名になってしまって。
1998年10月28日北海道新聞に掲載された「ウイスキーづくり40年 寺沢三郎さん・67歳」の書き出しの部分である。この方は原酒直売所の案内兼販売員だが行く度に人が変わっていた。どうも交代で勤務していたようだ。車なので残念ながら試飲は出来なかったが、ここの人と原酒について、色々な話をして原酒の小瓶を買って来るのが楽しかった。
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ニッカウヰスキー余市工場
2008年10月31日金曜日
投稿者
Owl
時刻:
10/31/2008
ラベル: 北街道を往く